二人の人生は?~クワドラントの違い

ずいぶん前になるが、NHKでニートの特別番組が放送されていた。

30を過ぎても定職に就かず、アルバイトでその日暮らしをしている青年たちだ。

都会の安普請のアパートに、数人で共同生活をしている一室にカメラが入っていた。

その一人に、FXをやっている青年がいた。

彼は大手企業に勤めていたが、あるFXの本に出会い会社を辞たのだ。

そしてこのアパートにパソコンを持ち込み、外貨トレードをしていたのである。

皆が寝静まった深夜に、彼は仕事を始める。

海外の市場は深夜に開くからだ。

ある日、一人の同居人が酒を飲みながら彼に尋ねる。

「どうして、外貨なんかやってるの?」

「不労所得を得て、若くしてセミリタイアするんだ」

「今日はいくら儲けた?」

「80万くらいかな」

「そんな楽して儲けて、世間の理解が得られるの?何か間違ってるよ」

同居人は赤い顔でFXの青年を侮蔑する。

Fxの青年は、もうそれ以上何も言わずにパソコンを操作している・・・

私はこの二人の青年の会話が、とても印象に残った。

二人の会話が、全くかみ合っていない。

左側(普通)のクワドラントと、右側(裕福)のクワドラントの違いを如実に現していると思った。

定職にも就かない左側の青年が、右側に移行しようとしている青年を侮蔑する。

まさに社会の縮図がそこにあると感じた。

その後、FXの青年は、サブプライム問題が原因で資産を全て失い、部屋を去っていく。

そこで番組は終わっていた。

10年後、この二人の青年はどんな人生を歩んでいるのだろう。

どちらが人生を謳歌しているだろうか。

全く対照的な二人の人生に想いを巡らせながら、テレビを消した。

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Comments

 そうなんですね。
 FXで、金儲け!
 良いじゃないですか。
 サブプライムで、たとえ一文無しになったとしても、この人、必ず、蘇りますよ。
 今度は、MLMでね。

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